口から入ったアルコールは数分のうちに全身にゆきわたります。体内に入ったアルコールは、まず肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH1B)によってアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって酢酸に分解され、その後、筋肉や脂肪で水・二酸化炭素となり体外に排出されます。
世の中には、酒豪と呼ばれる人や、少し飲んだだけで顔が赤くなる人、お酒が全く飲めないなどのいろいろなタイプの方がいます。 この違いは、アルコール代謝の二つの酵素ADH1BとALDH2の働きの強弱の違いにより分解できる能力に個人差があるためで大きく5タイプに分けることができます。
ADH1B低活性+ALDH2活性。アルコール依存症になりやすい!
ADH1B活性+ALDH2活性。肝臓に負担がかかります!
ADH1B低活性+ALDH2低活性。食道癌などにかかるリスクが最も高い!
ADH1B活性+ALDH2低活性。食道癌などにかかるリスクが高い!
ADH1B+ALDH2不活性。急性アルコール中毒に注意!
「遺伝」とは、「親の体質が子に伝わること」を言います。アルコール代謝の二つの酵素の働きの強弱は遺伝子を調べることによってわかります。
アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドは非常に強い発癌性があります。アルコール体質のCタイプ、Dタイプの方は要注意です。
口腔内の唾液をスポイトを用いて採集し、遺伝子検査に提出します。血液検査は必要としません。結果は、アプリで返却!(アプリのダウンロードは無料、ダウンロードされた方には結果がでたことをポップアップでお知らせします)重要な遺伝子の情報を個人情報と結び付けることなく受診者に返却することをITが可能にしました。