細菌やウイルスが、のどや鼻・気管支、胃や腸に感染して炎症を起こす病気です。原因の80~90%はウイルスですが、ウイルスは400種類以上あり、症状も様々です。お子さまからご高齢の方まで、学会認定内科医がこまやかな診察と治療をおこないます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰に加え、発熱、頭痛、倦怠感などが主な症状です。下痢や腹痛、嘔吐など胃腸疾患を伴うこともあります。症状が長く続く場合は、肺炎や気管支ぜんそくが隠れているおそれがあり、ご高齢の方は特に注意が必要です。
血液迅速検査で、どれだけ身体にばい菌が入り込んでいるか、身体の炎症反応が分かります。また、胸部レントゲンや肺機能検査で肺炎のチェックができます。解熱剤や咳止め、鼻水止め、抗生剤など、おひとりおひとりの症状にあわせた薬で治療していきます。水分摂取が難しい場合には、点滴を行うこともあります。
便秘や下痢、腹痛のほか、逆流性食道炎や急性胃腸炎、胃潰瘍など、おなかの病気です。
食道や胃、腸が原因の場合もあれば、胆のうや膵臓など他の臓器が原因で起こることもあります。
痛みのある場所と種類、症状の出方を正確に診断することが大切です。
胃痛、腹痛、胸やけ、げっぷ、膨満感、便秘、下痢、嘔吐、下血など幅広い症状があります。ただし、心不全のときにも食欲不振や吐き気がでることもあり、学会認定内科医が正確に診断します。
血液迅速検査では、身体にばい菌が入りこんでいないか、炎症の程度がすぐに分かります。また、精密検査が必要になった場合は、提携病院へスムーズに紹介します。お子さまからご高齢の方まで、症状にあわせた治療を提供します。
インフルエンザウイルスに感染して起こる病気です。感染力が非常に強く、日本でも毎年200万人近くがかかります。インフルエンザワクチンは重症防止に効果的とされ、当クリニックでも接種することができます。※詳しくは、スタッフへお問い合わせください。
40度近い高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛が現れます。のどの痛みや咳、鼻水、くしゃみが出ることもあります。お子さまではまれに急性脳症に、ご高齢の方や免疫力の低下している方は肺炎になるおそれもあり、早めの治療が大切です。
インフルエンザ迅速検査では、鼻の粘膜を採り、5分ほどで陽性かどうかわかります。
インフルエンザは、発症後48時間以内に治療を始めると効果的とされています。症状に合わせ、飲み薬、吸入薬、点滴を使い、治療していきます。また、登園・登校許可証や診断書も作成いたします。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。
スギやヒノキなど植物の花粉が原因となって、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどアレルギー症状を起こす病気です。原因となる花粉は60種類以上あり、1年を通じて花粉が飛んでいます。日本人の4人に1人は花粉症、年々低年齢化も進み、9歳以下では14%が花粉症とされています。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、皮膚のかゆみが主な症状です。また、花粉症の方は、りんごやキウイ、メロンなど特定の果物を食べた時に口にアレルギー症状を起こす「口腔アレルギー症候群」が現れることもあります。
アレルギー検査では、アレルギーの原因を血液検査で調べられます。下記の代表的なアレルゲン8種類は、約20分で結果の出るアレルギー迅速検査で調べます。ハウスダストアレルギーの原因と言われている「ヤケヒョウダニ」「ゴキブリ」、ほとんどの動物アレルギーの「ネコ皮屑」「イヌ皮屑」、ご存知のとおり「スギ」、秋にかけての植物アレルギーの大半の「カモガヤ」、8月以降のアレルギーの大半の「ブタクサ」「ヨモギ」。さらに3大食物アレルギーの「卵」「牛乳」「小麦」を追加することもできます。小さいお子様など、患者さんに負担の少ない指先の採血での迅速検査が可能です。その他のアレルギー検査は検査当日には結果がでません。アレルゲンのセット内容を変更することも可能ですのでご相談ください。
アレルギー症状を抑える飲み薬や点鼻薬、点眼薬など、症状とライフスタイルにあった治療を進めていきます。薬で眠気が出やすい方、口の渇きが気になる方、1日1回しか薬を飲みたくない方、どうぞご相談ください。また、お子さまの治療もおこなっています。
スギ花粉症の最新の治療法、スギ花粉の舌下療法!日本初のスギ花粉舌下療法の新薬「シダトレン」による治療を開始します。スギ花粉エキスを少量から体内に入れていき、徐々に量を増やして体質を改善していきます。つらい花粉症でお悩みのあなた、最新の治療法で体質をかえてみませんか?
舌下免疫療法は厚生労働省の指導で、医師が教育を受け、指定されたクリニックでしか受けることができません。
舌下療法は、毎日ご自宅で「シダトレン」を舌の下へ滴下していただき、段階的に量を増やしていきます。3~5年間、続けなければなりませんが、注射のような痛みは全くありません。以前の注射による方法と比べると、「毎日病院やクリニックへ行って注射しなくてよい」、「注射による痛みや腫れがない」、「重篤な副作用がない」、「治療効果が高い」など大きなメリットがあります。
スギ花粉症の確定診断が必要です。(治療開始前にスギ花粉症の確定診断が必要です。採血でその日の内に結果のでる迅速検査です。)
年単位の治療となります。(長期にわたって薬を舌下投与することによって体質を変えていく薬です。最初は2週間毎の受診が必要ですし、おおよそ3~5年間の治療がひつようとなります。
すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。(「シダトレン」は約20%の方が無症状に、70~80%の方が症状改善するというデーターがありますが、残念ながらすべての方に効果が期待されるわけではありません。)
12歳未満のお子さんは治療を受けることができません。(12歳以上の小児と成人は治療が可能です。重症の気管支ぜんそくの患者さんやスギ以外のアレルゲンに対して反応性が高い方は、ご相談ください。)
根本的に体質を改善したい。(飲み薬、点鼻薬、目薬は症状を抑える効果はあるものの毎シーズン治療しなければなりません。根本的に体質を変えることができます。)
症状をもっと軽くしたい。(今までの薬で効果がえられない方、是非一度ご相談ください。)
薬の副作用が出やすい。(飲み薬は、眠気がつよかったり口が渇いたりなどの副作用が出ることがあります。眠気などの副作用で、仕事や運転の為、内服を控えている方、是非一度ご相談ください。)
食物アレルギーやハチさされによる重いアレルギー症状「アナフィラキシー」。当クリニックでは、もしもの時に症状を和らげる「エピペン」の処方ができます。お気軽にご相談ください。
アレルギーやストレスによる炎症で、気管支や気道といった空気の通り道が狭くなる病気です。一度炎症が起こると、気道が狭いままで元に戻らなくなったり、再発しやすくなるため、早めの治療と継続的なコントロールが大切です。
気道の粘膜が腫れ、空気の通り道が狭くなるため、呼吸をすると「ぜーぜー」「ヒューヒュー」と音(ぜい鳴)が鳴ったり、発作的に痰や咳、息切れが出ます。症状が悪化すると、呼吸困難になり、死を招くこともあります。
肺機能検査では、呼吸機能や肺年齢を調べるほか、胸部レントゲンにより、肺に異常がないかもすぐに分かります。
治療は、ぜんそく症状をコントロールする薬と発作止めの薬を使います。自分の判断で薬をやめてしまうと、一気に症状が悪化することがあるため、ドクターと一緒にぜんそくコントロールをしていきましょう。
気管支や気道が狭くなり、咳が慢性的に続く病気です。温度差やほこりなどのハウスダスト、たばこの煙が咳発作を引き起こします。1年以上咳が続くこともあり、30%の方は気管支ぜんそくへと悪化します。
風邪は治ったのに咳が2週間以上続く、夜中から明け方に咳が出る、温度差やたばこの煙で咳がとまらなくなる、こんな方は咳ぜんそくの疑いがあります。「ぜーぜー」「ヒューヒュー」というぜい鳴や熱は伴わず、しつこい咳が特徴です。咳のしすぎで胸痛や嘔吐を起こしたり、声が出にくくなる(嗄声)こともあります。
ぜい鳴がないか聴診します。肺機能検査で呼吸機能を、血液迅速検査や胸部レントゲンで肺炎などにかかっていないか、すぐに調べます。
治療は、抗アレルギー薬をメインに飲み、症状に改善がない場合は、吸入薬を使うこともあります。咳ぜんそくは非常に再発しやすいため、完治するまできちんとフォローします。
たばこなどの有害物質を吸うことで、空気の通り道である気道や肺に障害が出る病気です。日本での患者数は推定500万人、喫煙者の20%はかかっているとされ、日本人の死亡原因第9位です。
咳や痰、「ぜーぜー」、「ヒューヒュー」というぜい鳴のほか、息切れが出やすくなります。
症状が悪化すると、日常生活に支障をきたすほどの呼吸困難が起こり、呼吸不全や心不全につながります。いったん狭くなった気道は戻らないため、早めに治療を行うことが大切です。
肺機能検査と胸部レントゲンで肺の状態を調べます。
治療の第一歩は禁煙です。当クリニックでは、禁煙外来をおこなっています。喫煙中の方はぜひご相談ください。また、運動療法で呼吸機能の低下を防ぐほか、気管支を拡げる薬や咳や痰を抑える薬を飲むこともあります。